ロータリーコネクター業界の今までとこれから

“スリップリングから水銀コネクター“へ そして時代は “水銀コネクターから無水銀コネクター”へ

今までのロータリーコネクター

古くから回転接続用コネクターとして広くスリップリングが使われてきました。
スリップリングは電気接点にカーボンブラシ等を使用しているためノイズや磨耗粉の発生といった問題が常につきまとい、定期的な保守メンテナンスが不可欠でした。
また、特に大電流の製品では製品寿命が短くなる傾向がありました。

現在のロータリーコネクター

スリップリングの欠点を補うため電気接点に液体金属を使用するコネクターが開発され、通電媒体として常温で液体であり、且つ通電性に優れている水銀が選ばれました。
この商品の登場により、ノイズや磨耗粉の問題は一気に解消され、加えて接触抵抗が極めて小さいことから大電流への対応も可能となり正にメンテナンスフリーのコネクターとして広く市場で使用されるようになりました。・・・・しかし、一つだけ大きな問題がありました。
それは水銀が人体や環境に悪影響を与える有害物質であることです。
2003年にヨーロッパで公布されたRoHS指令では水銀の使用が規制され、2013年に国際条約として採択・署名された「水銀に関する水俣条約」(通称:水俣条約)では近い将来、水銀を含む製品の製造・輸出入が原則禁止となる見込みです。

これからのロータリーコネクター

コネクターを取り巻く情勢の変化から、液体金属を使用するメリットをそのまま維持しつつ有害物質である水銀に代わる通電媒体を使用したロータリーコネクターの登場が待ち望まれていました。
アジアンツール社では水銀に代わる媒体として通電性に優れ且つ毒性の無いガリウム合金を使用した無水銀ロータリーコネクターの量産化に成功、日本市場をはじめ広く世界にその販路を拡大しています。
環境に配慮した無水銀コネクターは人々の健康にとって有益であるばかりではなく、使用後のコネクターは一般産業廃棄物として廃棄できることから使用される企業様にとってもコストの削減につながります。
これからは性能面のみならず環境に配慮したグリーン製品“無水銀ロータリーコネクター”が業界の主流商品になっていくものと思われます。

“無水銀”で世界に挑むアジアンツールテクノロジーズ社

我々ライノス・インターナショナルが日本の企業様に自信をもってご紹介したいのが、台湾アジアンツールテクノロジーズ社が製造する水銀不使用のロータリーコネクターです。

ロータリーコネクターには常温常圧でも凝固しない唯一の金属元素である水銀が使用されていますが、AsiantoolR製品では水銀に近い性質を持つ金属であるガリウム合金を使用しています。

Asian Tool社の無水銀ロータリーコネクターは?

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